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第29回岡山県肝炎医療従事者研修会・令和7年度地域肝炎対策サポーターフォローアップ研修会を開催しました

第29回 岡山県肝炎医療従事者研修会・令和7年度 地域肝炎対策サポーターフォローアップ研修会 開催報告

令和7年10月5日(日)に、岡山県における肝疾患診療の向上と標準化を図ることを目的として、「第29回 岡山県肝炎医療従事者研修会」及び「令和7年度 地域肝炎対策サポーターフォローアップ研修会」を、岡山駅に近接するピュアリティまきび にて開催いたしました。岡山県内の医療機関に勤務される医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師、保健師等、48名の医療従事者の方にご参加いただきました。 

研修会では、「肝炎ウイルス関連重症肝疾患への包括的アプローチ ~治療・経済・生活支援について考える~」をテーマとし、日本肝臓学会提供のDVD放映に続き、基調講演とパネルディスカッションを実施しました。

1.基調講演

「肝がん・重度肝硬変患者さんのトータルケア 〜医療費助成から肝移植まで〜」

 演者:加古川中央市民病院 副院長・消化器内科 主任科部長 上田 佳秀 先生

2. パネルディスカッション

テーマ:「肝がん・重度肝硬変治療研究促進事業活用のための工夫」

  • 「肝がん・重度肝硬変治療研究促進事業を活用する患者への対応」

   医療法人誠和会 倉敷紀念病院 医事課 小寺 敦子 先生

  • 「肝がん・重度肝硬変治療研究促進事業を活用するための院内整備」

   地方独立行政法人岡山市立総合医療センター 岡山市立市民病院 医事課 主任 高原 香保里 先生

3. 行政説明

 内容:「肝炎医療費助成制度の実施状況報告・肝炎医療費助成の申請等について」

  担当:岡山県 疾病感染症対策課 山西 幸江先生

上田先生からは、現在の肝炎治療、肝移植ガイドラインの解説、さらに兵庫県での医療費助成制度についてなど、患者さんへのトータルケアに関するご講演をいただき、参加者からも高評価の声が寄せられました。パネリストの先生方からは、制度活用に至る患者の特徴や事業活用のための多職種連携の方策が発表され、参加者からは自施設での参考になるとの声が多く聞かれました。今回の研修会を通じて、「肝がん・重度肝硬変治療研究促進事業活用のための工夫」に関する情報が共有され、制度の普及啓発の重要性を改めて認識することができました。ご参加いただいた医療従事者の皆様の今後の肝炎医療への貢献に繋がることを期待いたします。