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7月30日市民公開講座「適度な飲酒ってあり?!」質問への解答

 7月30日市民公開講座&肝がん撲滅運動「適度な飲酒って?」にはたくさんの皆様に参加いただきました。その研修後にアンケートを実施しましたところ、自由記載に質問をいただきました。その質問と回答を公開します。

質問①「タウリンが解毒に有効と分かったが、タウリンを含むイカはコレステロールが多いと聞いています。取り過ぎでなければ摂取は問題ないとの認識で良いでしょうか」

質問①への回答:基本的に昨今は、コレステロールを多く含む食品よりも 飽和脂肪酸を含む食品のほうが、脂質異常症への関連が大きいと言われるようになってきております。イカに関しては、おおむね摂りすぎなければ問題ないと思います。

質問②「 沈黙の臓器が声を上げるときはどんなときでしょうか」

質問②への回答:肝臓は少々の障害を受けていてもなんとか頑張り続けてくれることから、症状が現れにくいことが特徴です。その肝臓が「声を上げる」ときにはすでに状態が非常に悪化していることが多いです。末期肝硬変の状態で、むくみや腹水を自覚する場合や、巨大な肝癌によりお腹が張って苦しくなって初めて症状が明らかになる場合があります。                       肝炎ウイルス感染による慢性肝炎の進行やアルコール多飲、脂肪性肝疾患の進行などにより肝臓のダメージが蓄積していって、そのような事態に至ります。肝臓の「声なき声」を聞いてあげるために、健診などでの肝機能異常を放置しないことが大切です。

質問③「肝炎コーディネーターになるにはどうすれば良いですか」

質問③への回答:肝炎コーディネーターは肝炎ウイルス検査の受検勧奨や検査結果陽性の方を治療につなぐため肝炎専門医療機関受診を勧める受診勧奨、医療費助成の周知と実際の手続き等、かかわる方の職種によって対応できることも様々です。「それぞれの立場でできること」を少しずつ行い、肝炎を患う人たちのサポートを行います。

肝炎コーディネーターは各都道府県が主体となって育成しています。岡山県では医町村の保健師、医療機関の医療従事者、職域の健康管理者等を対象として研修を行います。

本年度は11月18日(土)WEBにて研修を開催する予定です。研修受講後、申請すると肝炎コーディネーターとして認定されます。詳しくは岡山県健康医療部健康推進課HPをご確認ください。