新着情報・おしらせ

市民公開講座ご質問の回答について

2021年度市民公開講座 肝臓を守る!~健康診断を有効活用し生活習慣を見直そう~
をご視聴頂きありがとうございました。
視聴後アンケートに大変良かったとの回答が多数ありスタッフ一同うれしく思っております。生活習慣として工夫できることを取り入れて頂ければ幸いです。
講演及びアンケートにご質問をいただいておりましたので、回答を掲載させていただきます。

<一般市民からの質問>
Q.1
良い講義ありがとうございます。ウオーキングなど外の運動は今の時期は熱中症などが気になります。どう注意してすればいいでしょうか。

A.1 
体調次第でしょう。朝方や日没後などの比較的気温が下がった時間帯で行っていただくことをお勧めしますが、可能であればプールやジム等の施設利用も検討してください。
ウォーキングする際には水分摂取は特にこまめにお願いします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Q.2
老化と肝硬変が硬くなる事でASTやALTの数値が低くなると言われたのがショックでした。現在安定している数値は、老化と硬くなっている為か?

A.2
肝硬変でASTやALTが低くなる場合もありますが、肝臓の状態がとても良いのでASTやALTが低くなる場合も もちろんあります。その他のデータや超音波やCTなどの画像診断なども情報も合わせて、総合的な判断になりますので、主治医の先生とよく相談いただくことが肝要かと思われます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

<医療従事者からの質問>
Q.3
健診、糖尿病外来担当医です。肝疾患の連携研修会などになかなか参加できません、
今回このような形で参加できたことは、肝臓非専門の医師やスタッフにはとてもありがたく、判りやすく、今後の患者さんへの啓蒙に役立つと思いました。 
健診受験者や患者さんの中にウイルス肝炎既往者がおられます。
 ①以前(10数年前)に専門医で治療を受けて治癒と言われた、今は肝機能も大きな問題はないのでもう放っておいてくれ といわれる方がおられます。
 ②専門医からSVRと言われたので肝臓の精密検査は必要ないといわれる方がおられます。 
このような方への指導に効果的なパンフレット、チラシなどがありましたらご紹介いただければ幸いです。今後ともご指導のほどよろしくお願いします。

A.3
佐賀県が佐賀大学肝疾患センターと協力して作成している「定期検査のススメ」という資料が良いように思われます。
 PDFファイルを添付いたしますが、佐賀県のHpよりご覧いただけます。https://www.ganportal-saga.jp/liver/step4
 佐賀大学肝疾患センターより、他施設でも使用して構わないと言っていただきました。
もちろん、佐賀県のものですので、相談先などの情報は修正いただかないといけませんが、内容についてはウイルス駆除後も定期検査が必要であると、わかりやすく記載されています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

Q.4
腹部超音波検査の際に肝臓外来受診の患者様には肝硬度測定もしていますが、重度脂肪肝で十分に肝実質が描出できなかったり、内部エコーがvery roughの場合には等高線ができないません。対応方法を教えていただきたいです。

A.4
既知の報告にあるように、5%程度に測定困難例が認められています。
高度肥満者を対象とした専用プローブが用いられることもありますが、現状よい打開策が、やはりありません。画像のテクスチャの乱れが多ければ測定も不良となるため、少しでも観察条件が良い部位を探すしかないと思います。とはいえ、肝実質very rough例では限界もあり、肝線維化予測式等の他情報も合わせて判断せざるを得ないと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ダウンロード